この記事では、
ロレックスマラソンを完走した私が、ロレックスマラソン完走のコツや人気モデル、注意点などを徹底解説します。
ロレックスマラソンとは何?
「ロレックスマラソン」とは、ロレックスの欲しいモデルを手に入れるために、正規店に通い続けることをいいます。
長い時間をかけて正規店に通い続けるところがマラソンをイメージさせたことから、このような言葉が生まれました。
その中でも最も人気が高い「コスモグラフデイトナ」を買い求めて正規店を巡ることを、「デイトナマラソン」ともいいます。
人によっては、マラソン完走まで数年かかる人もいるため途中でリタイアする人も多いです。
このようにロレックスマラソンをする人のことを「ランナー」や「マラソンランナー」と呼び、このランナーたちがブログやTwitter、Instagramなどで完走までの様子を「日記」としてアップしています。
ロレックスマラソンが生まれた理由は?
「ロレックスマラソン」は世界的にみても特殊な現象ですが、生まれた背景には何があるのでしょうか?
「欲しいアイテムを正規店で定価で買う」ということは当たり前に感じます。たとえ在庫がなくても予約できたり取り置きもできるのが普通です。
しかし、ロレックスにはこの当たり前がありません。
また、時計は並行輸入店で購入するほうが安くなることが通常ですが、こちらもロレックスは並行店でもだいたい定価の2倍以上で販売されています。
そのため、購入希望者が正規店に殺到するものの予約・取り置き不可で、生産数が少なく、いつ入荷するかも分からないため「マラソン」しないと買えないのです。
ここでは、「ロレックスマラソン」と呼ばれる現象が起きている細かい理由を解説します。
ロレックスマラソンの発生原因1:人気モデルの生産量が少ない
まず1つ目の理由に、ロレックスの人気モデルの生産量が少ないことが挙げられます。
特に、爆発的人気があるのが、「プロフェッショナルモデル」と呼ばれる「デイトナ」「GMTマスターⅡ」「サブマリーナ」です。
ロレックスでは部品から基本全て自社製造にこだわっています。高い技術を必要とする上に、厳正なテストを繰り返すため、大量生産が難しいです。
そのため店舗への入荷数がそもそも少なく、爆発的な人気のため、偶然のタイミングで来店した客に買われすぐ品切れになります。
ロレックスマラソンの発生原因2:転売防止のための購入制限がある
ロレックスには昨今の異常な人気・転売対策などの観点から日本独自の「購入制限」という制度が導入されています。
購入制限はむしろ独り占めさせないようにするための制度なので直接的な発生の原因ではありませんがマラソンする際には頭に入れておいたほうがいい点です。
詳しくはこちらの記事で紹介しています↓
ロレックスマラソンの発生原因3:ロレックスが投資・転売対象に変化
転売ヤーが増加した原因にも繋がりますが、ロレックスが投資対象に変化したことが挙げられます。
ロレックスの市場価格の上昇率は、今や、株や金、不動産などの安定した投資対象を大きく上回っています。ましてや円安です。
ロレックスは定価の2倍、3倍ほどのプレミア価格で売れるモデルも多く、ロレックス全体の資産価値がますます高まっています。
ロレックスはもともと流通量が少なく、需要が供給を圧倒的に上回っているモデルはしばしばありましたが、昨今の市場価格の劇的な高騰が、ロレックスファンや時計ファン以外からの人気にも火をつけました。
つまり、正規店で定価で購入できれば、定価の数倍で確実に売れ利益がでてしまうのです。
これに目をつけたのが転売ヤーです。「別にロレックスや腕時計には興味ないけど正規店で定価で買ってすぐ売れば100万や200万の利益が一瞬で出る!PS5をチマチマ転売するよりも効率いい。だから通おう!」ということですね。
なのでロレックス好きや時計ファン以外も購入を希望するため倍率が異常に高くなり、マラソンが生まれる原因になってしまったのです。
ロレックスマラソンの人気モデルは?
多くのファンを持つロレックスですが、中でも私がロレックスマラソンをしていた際に他のランナーが問い合わせていたり、実際に店員さんから「人気です」と聞いたモデルを3つを紹介します。
ロレックスマラソン人気モデル1:コスモグラフデイトナ
コスモグラフ デイトナは「キング・オブ・ロレックス」と称される、人気・知名度ともにNo.1のモデルです。
デイトナはロレックス唯一のクロノグラフ(ストップウォッチ機能付きの時計)で、1960年代にカーレーサーのために作られたプロフェッショナルモデルです。
ロレックス唯一のクロノグラフという特別感や実用性の高さ、そしてスポーツモデルらしい見た目で、現在ではスポーツニーズだけでなく日常使いの時計としても人気を誇ります。
デイトナはロレックスマラソンにおいてもランナー数が最も多く最難関です。
その人気の高さから「デイトナマラソン」と呼ばれるほど。
人気・知名度ともにNo.1なので、街中の時計販売店では定価の数倍のプレミア価格がついています。
ロレックスマラソン人気モデル2:GMTマスターⅡ
GMTマスターⅡはロレックスの人気モデルの一つで、実際にロレックスマラソンで私が購入できたのもこのモデルです。
もともと、1950年代にパン・アメリカン航空の要望を受けてパイロットのために開発されたのがGMTマスターです。その後継モデルがGMTマスターⅡです。
GMT搭載モデルとして、今いる国の時間だけでなく、時差のある他の国の時間も簡単に確認できるのが特徴です。
パイロットをはじめ、グローバルに活躍するビジネスマン、海外旅行好きの方にもぴったりです。
また、GMTマスター2の大きな魅力といえば2色カラーのベゼルです。
赤×青、青×黒、緑×黒などのカラーバリエーションを展開しています。
このカラーリングによって「ペプシ」「バットマン」などのペットネーム(愛称)が与えられています。
2022年新作として発表されたGMTマスターⅡは、緑×黒という、ロレックスのコーポレートカラーの緑を使用した人気爆発中のモデルです。愛称スプライト。
抜群の実用性とベゼルのカラーリングを楽しめるGMTマスターⅡは、仕事でもプライベートでも活躍する時計です。
ロレックスマラソンの実際の記事もありますのでぜひご覧ください↓
ロレックスマラソン人気モデル3:サブマリーナ
サブマリーナはロレックスの人気モデルの一つで1950年代にダイバーのために作られたプロフェッショナルモデルです。
サブマリーナの歴史は、ロレックスが1926年に3大機構のひとつ「オイスターケース」を発明したところから始まります。これ以降、ロレックスの防水性は他社を圧倒する大きなアドバンテージとなっていきます。サブマリーナは、その防水性を生かし、開発されました。
また、サブマリーナにはデイト(日付)表記があるものとないものがあります。
私が購入できたのはノンデイトです。
また、サブマリーナにもいくつかカラーバリエーションがあります。
ブラック文字盤×ブラックベゼルの「黒サブ」やブルー文字盤の「青サブ」、そしてブラック文字盤×グリーンベゼルの「グリーンサブ」などです。
中でもロレックスのコーポレートカラーを使用したグリーンサブは、ロレックスの中でも人気の高いモデルです。
オンオフ使えるデザインで、「THE・ロレックス」という時計です。
ロレックスマラソン完走のコツ
そもそも競争率の高いのでロレックスマラソンは時間がかかることが前提です。
実際に、私も店員さんから「購入できるまで長い目で見てください」と言われました。
それでも「できるだけ早くロレックスマラソンを完走したい!!」というのが本音ですよね。
ここでは、
ロレックスマラソンを完走した私や他のロレックスマラソン完走者の経験談を踏まえて考えたロレックスマラソンを完走するコツと思えるものを解説していきます。
ロレックスマラソン完走のコツ1:店員さんからの印象が大事
まず、1つ目のロレックスマラソンのコツは、「店員さんに良い印象を持ってもらう」ということです。
これはロレックスマラソンをする上で最も大切なことだと言えます。
なぜなら、店員さんは実際にあなたが転売ヤーかどうか本当に欲しいのかなど考えながら接客をしています。そのため何よりもまず、店員さんからの印象が大切です。
自分が逆の立場で考えれば当然です。あなたが店員なら「本当に欲しい人にロレックスをつけてもらいたい」ですよね。
ロレックスマラソン完走のコツ2:清潔感のある服で
2つ目のロレックスマラソンのコツは、「清潔感のある服装で店舗に行く」ということです。
そもそも身だしなみは、人の第一印象を決める大事なポイントです。高級時計店だからということではありません。マナーとして店舗には清潔感のある服装で行きましょう。
実際に、私が見た中には汚れた作業着の人やサンダルの人がいました。一方で、全身ハイブランドで金持ちアピールをしている人もいました。
あくまでも「清潔感のある普段着」がベストです。
私自身や周りのロレックスマラソン完走者も普段着で訪問していました。
また、すでにロレックスを持っているなら会話のネタにもなるので着けていきましょう。店員さんとの信頼関係構築にも繋がるかもしれません。
ロレックスマラソン完走のコツ3:購入理由を伝える
3つ目のロレックスマラソンのコツは、「なぜそのモデルが欲しいのか」という購入したい理由を伝えるということです。
ロレックスマラソンをする際には転売ヤーと判断されないように、「プロフェッショナルモデルなら何でもいい」「スポーツモデルなら何でもいい」ではなく、欲しいモデルを1つか2つに絞り、なぜ欲しいのかを明確にしておくことが大切です。
ロレックスマラソン完走のコツ4:決済方法を伝える
4つ目のロレックスマラソンのコツは、「決済方法を伝える」ということです。
在庫があった場合に、すぐ購入できる旨を伝えるのも大事なポイントです。
在庫があっても結局支払いがうまくいかずに買えないということになると、店員さんも自分にも時間の無駄になってしまいます。
特にロレックスマラソンに挑む人気モデルは100万円を超える高額な買い物なので、クレジットカードの上限金額を上げるなどの準備をしておきましょう。
なるべくスムーズなやり取りができるように、ロレックスマラソンを始める前に自分の決済方法を決めておき、来店した際には店員さんに伝えましょう。
ロレックス正規店で選択出来る決済方法はこちら↓
ロレックスマラソン完走のコツ5:最後まで諦めない
最後の5つ目のコツは、「何があっても最後まで諦めない」ということです。
昨今の爆発的な人気のために競争率は高まるばかりです。店員さんによると数年通っている人もいるそうです。なので通い続けてもなかなか購入できず、正直心が折れてしまいます。それでもロレックスマラソンは諦めずに続けることが大切です。
実際に、私もロレックスマラソン完走まで100日かかりましたし、デイトナマラソンを完走した友人は300日ほどかかっています。
それでも正規店で人気モデルを購入できているので絶対に諦めないでください。
ロレックスマラソンは、長い道のりです。すぐに購入できるとは考えずに、まずは、これらの5つのコツをおさえながら、ロレックスマラソンに取り組んでみてください。
ロレックスマラソンに臨むときの注意点とは?
ロレックスマラソン完走のコツで書いた通り、重要なのは「転売ヤー」ではないことや「ロレックス愛」をアピールすることです。
転売目的だと思われてしまうと、たとえ在庫があったとしても売らないと思います。
そのため、間違って「転売ヤー」と疑われるような行動は避けましょう。
ここでは、ロレックスマラソンでやってはいけないNG行動を2つお伝えします。
ロレックスマラソンの注意点1:電話で在庫確認する
まず、電話でいきなり在庫確認することは控えましょう。
できるだけ楽に在庫確認をしたい気持ちはありますが、店舗には毎日数百人の購入希望者が殺到します。店員さんはその接客で忙しい中での対応になるため、迷惑になってしまうかもしれません。
また、ロレックスでは取り置きができないため、もし在庫があったとしても店舗に行くまでに売り切れてしまう可能性が高いです。
店員さんと直接コミュニケーションを取ることが、ロレックスマラソンでは大事なことです。
在庫状況は流動的なので、来店して直接確認しましょう。
ロレックスマラソンの注意点2:いきなり在庫を聞く
実際によく見かけるのですが、来店して開口一番「スポーツモデルありますか?」「プロフェッショナルモデルはありますか?」はNGです。
人気モデルならなんでもいい、在庫の有無にしか興味がないような雰囲気を出してしまうと、転売ヤーだと思われます気をつけましょう。
ロレックスマラソンについてのまとめ
今回は、ロレックスマラソンの概要や完走のコツ、注意点などを解説しました。
ロレックスマラソンをしていると多くの壁にぶつかります。
大切なことは、ロレックスマラソンのコツや注意点を押さえることです。
そして、初心を忘れず、諦めることなく最後までロレックスマラソンを走り続けることです。
私もロレックスマラソン完走まで100日かかりましたが、最後まで諦めませんでした。
皆様のロレックスマラソン完走のための参考になれば嬉しいです。
友人がロレックスマラソンを完走しました↓
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